カタックについて思うこと

2014年03月13日

瞑想的に踊る

瞑想というと大層な感じですが、自分の身体の内側に意識をもっていくことと理解しています。
踊りにおいてもそれはとても重要なことで、まずは他の事を考えながら踊るのをやめ、踊っている自分の身体、姿勢、手の動き、それを追いかける目の動きなどに意識を向けます。
カタックは動きがとても速いのでそれを追いかけるのは非常に集中力が要りますが、意識することによって自分の身体の動きを制御でき、カタックのスタイルに近づけていく事ができ、姿勢を改善していくことができるのだと思います。


2014年01月11日

クリシュナとラーダの恋物語

クリシュナ神とラーダの恋物語は、カタックでよく踊られるテーマです。アビナヤと呼ばれるパントマイムで表現していきます。
ラーダはいつものように、ヤムナー川に水を汲みに行きます。きれいに着飾って、お化粧も念入りにします。なぜかというと、川にはクリシュナも来ているかも知れないからです。川につくと、女の子たちが沢山来ていたので、いっしょに遊んでいました。するとどこからか、クリシュナの吹く笛の音が聞こえてきました。クリシュナはとてもかっこよく、横笛を吹くのが上手です。ラーダはクリシュナに出会いましたが、彼はとてもやんちゃで少しもじっとしていません。女の子たちは、クリシュナにはらはらさせられてばかりです。
クリシュナ神は、大人になってからは偉大な聖者になりますが、子どもの頃のエピソードはとてもかわいいものが沢山あります。インドの美しい自然の中で戯れるクリシュナとラーダ。インドの人々にとても愛されているお話です。
radhakrishna


2013年12月16日

お寺でインド舞踊

奈良にはお寺がとてもたくさんあります。
何度かお寺でカタックのライブをさせていただいたことがあります。
やっぱりホールなどの施設で踊るのとは、随分雰囲気が違います。来てくれるお客さんも、場のエネルギーも。
奉納してるんだという気持ちも少し出てくるし、気持ちよく身体が動く気がします。
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2013年12月07日

カタックと宗教

インドは宗教国家だと思います。
約8億人のインド人がヒンドゥー教徒です。ヒンドゥー教の起源はインダス文明にまで遡ります。そしてヒンドゥー教をベースに、インドは仏教やジャイナ教を生み出してきました。近代でも、ラーマクリシュナやサイババ、ラマナマハリシなど、数々の聖者を生み出しています。いたるところにサドゥーと呼ばれる修行僧らしき人がいます。まさに宗教製造国!? 外から入ってきたイスラム教徒やキリスト教徒なども、もちろんいます。インド人で無宗教の人なんていないんじゃないかな・・・
もちろん舞踊も、インドでは宗教と深くかかわっています。カタックは、寺院などでヒンドゥー教の神話をカタカと呼ばれた語り部が、歌や踊りで伝えた芸能が基になっています。しかし中世以降、インドがイスラムに支配されるようになってからは、マハラジャの宮廷舞踊として、エンターテイメント性も兼ね備えた踊りとして発展していきます。他のインド舞踊、バラタナティアムやオリッシーなどはもっと宗教色が濃くて、いわば神様への捧げ物として巫女が舞う寺院舞踊のようですが・・・カタックでもヒンドゥー教の神話や神様への祈りの表現がたくさんあります。
カタックを踊るのに信仰心は必要でしょうか?それはよく分かりません。
私の場合は長くインドにいたため、ヒンドゥーの神様に慣れ親しむ機会がありました。ビシュヌやクリシュナは大好きな神様です。しかし信仰というよりは映画スターのファンみたいな感じかも。(インドでは神様のブロマイドやポスターが映画スターと並んで売られていたりします。)神話の中にはクリシュナが大活躍をする話や、恋物語などもありとても楽しいです。
またヒンドゥー教の修行法であるヨガや瞑想では、幸せに暮らせるための心の平安や身体の健康ももらっています。
そう考えるとヒンドゥー教の恩恵をかなりこうむっているかもしれません。
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踊るシバ神 ナタラージャ


2013年12月06日

古典舞踊の難しさ

盆踊りが大好きで夏はよく踊りに行きます。踊っている人たちを見るとみんな楽しそう。振り付けは簡単だし、それさえ覚えたら好きに踊って発散してる~っていう感じがします。
カタックはどうでしょう?カタックに限らず舞踊には型があります。姿勢や動きが決まっていて、それを身につけなければなりません。好きに踊ることは出来ないのです。そうでなければカタックに見えません。でもそのためには、長い時間をかけて基本の姿勢や動きを、ひたすら反復練習する必要があります。だからまずは反復練習するのが好きな人が踊りが上手になる人だと思います。
でもそれと同時に、動きの中に自分の感情を入れなければいけません。ラジオ体操のようでは伝わるものはありません。感情といってもいろいろありますが、私はまずは自分が踊っていて楽しい、「見て、見て私の手の動き、きれいでしょ」といった気持ちなのかな・・と思います。
気持ちよく、楽しく踊り、動きの中に自分が溶け込んでなくなってしまうような感じになることだと思います。
しかし速いリズムの中で振り付けをこなし、同時に姿勢などにも気を配り・・・いろいろ考えなければいけないのであまり自分が溶け込んでなくなってばかりもいられません。かといって眉間にしわを寄せて姿勢や動き、振り付けをこなすことばかりを考えていてもいけないのです。
いつもレッスンをするときに思うのですが、カタックの型や振り付けをただ一生懸命おどる生徒さんたちに、どうしたら盆踊りのように楽しくはじけて踊ってもらえるのだろう?カタックはかたちになるのに時間がかかります。そのための反復練習も楽しく踊っていただきたいものです。

2013年11月28日

カタックとヨガ

カタックは体が柔らかくなければ出来ないですか?
そんなことはありません。他のインド舞踊の中にはヨガみたいなポーズが出てくるものもありますが、カタックにはありません。
しかし基本の姿勢はとても重要です。内もも、おしりをひきしめ、下腹に力をいれ、しっかり腹筋や背筋を使って下半身を安定させ,胸筋を開き上半身の力みをなくす立ち方。これはヨガの山のポーズや立ち方と共通すると思います。
そしてこの基本の姿勢が取れていないのに無理な練習をすると体を痛めることにもなります。例えばハイヒールを履いて踊ったり、中腰で踊ったり、爪先立ちで踊ったり・・・いろいろな踊りがありますが、カタックは基本の姿勢やステップを直立したまま行います。だからこそ自分の立ち方を見直していくことが必要です。
そのためにヨガを取り入れていくことは有効です。骨格は訓練で変化するものです。
そしてそれは必ず身体や精神に良い影響を与えてくれるでしょう。